新たな試作品のフィールドテスト

新たな試作品のフィールドテスト

 

新たな試作品を抱えて、氷点下の丹澤山でフィールドテストをしてきた。山頂や稜線では樹氷が見られるほどの低気温。新しいギアのテストには最高の環境だった。

 

こちらが試作品。なんでしょう?

カンガルーポケットも、ハンドウォーマーも、ウエストポーチも、どれも正解なんだけど、ハンドウォーマーをウエストポーチ(カンガルーポケットっぽく)として使うことを想定して設計したギア。

 

ハンドウォーマーを作るきっかけは、今年の2月。スキー用途でハンドウォーマー付き前掛けバッグを試作(残念ながらボツ案件)。上の写真がその試作品で、バッグ裏面に化繊インサレーションのクライマシールドを入れたポケットを付けたもの。

屋根なしリフトに乗ってる間、グローブをしたまま両手を突っ込む為に作ったんだけど、これがめちゃくちゃ暖かくて重宝した。動いていない時に手を温める場所が欲しかったから。ジャケットのポケットは薄くて寒い。

 

この時のアイデアを活かし、アプローチを変えて作ったのが、今回の試作品。ハンドウォーマーのウエストポーチ仕立て(カンガルーポケット風)。料理の名前みたくなってしまったけどw。

 

ハンドウォーマーなので、全面に化繊インサレーション「クライマシールド」入り。表にジッパーポケットがあり、ウエストベルトを付けてウエストポーチとして使うことができる。手を入れることを意識しているので、ジッパーポケットの容量は少ない。登山なら、スマホか財布、行動食くらいは収納できる。サイクリングなら、コンパクトな工具やパンク修理キットを入れるとか。

 

プロト1の初テストなので、もちろん課題も浮き彫りになった。サイズ感とファブリックは悩みどころ。ウォーマー部分の生地は、フリース素材が良いかもしれない。アジャスターベルトはブラつかないようにクリップが欲しい。パイピングしなくて良いパターンに見直す等。課題は多かったけれど、僕も子供達も、このプロダクトは「アリ」という結論になったのが希望。

冬期登山で冷え込んだ朝晩に、強風の稜線で写真を撮った後に、手がかじかんだ後にetc…。手を温めることって、とても大事。ニーズがあるのかはわからない。でも、今の僕や子供達には、あったら良いなと思えるプロダクトなのは間違いない。その初期衝動を大事にし、商品化を進めていくつもり。

 

 

ハンドウォーマーの三段活用構想

  1. ハンドウォーマーのウエストポーチ仕立て(今回の試作品)
  2. 自転車のULハンドルカバー
  3. 洋服へハンドウォーマーポケットを後付け

 

自転車用ハンドルカバーについては、秋ヶ瀬バイクロアでお客さんから「ハンドルカバー作ってないですか?」と言われ、繋がった瞬間でした。「期待に応えたい!」と感じ、形を変えて試作予定。

洋服への後付けは、以前からサイクルジャージの背中ポケットを後付けするアイデアがあったので。

全て順調に製品化できるかわからないし、ニーズも少ないとは思うけど、ハンドウォーマーを軸にした新しい商品を展開していくつもりなので、楽しみに待っていてください。

 

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